わたしがしったこと。

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最高ランク : 71 , 更新： 2015/08/28 5:21:10

『別にいじめられてるわけじゃないんでしょう？』

学校に行きたくない、

と言った私に母はこう返した．

この言葉で、私は大人を嫌いになった．

確かに私はいじめられてなんてない．

だけど、新しいクラスになってからなじめないままで．

いつだって疎外感を感じて、居場所の無さを感じる．

去年のクラスは、本当に楽しかったのに…．

いじめられていれば、学校に行かなくていいよって言ってくれた？

仕方ない、で済まさないでちゃんと話を聞いてくれたの？

いつだったか、学校でアンケートをとった．

いじめについて、クラスについてとかいうやつ．

そこに私は、『クラスに居づらい』って書いたけど．

書いてもどうにもならないし、

私の嫌な気持ちは消えることもない．

誰に聞いたら、私は楽しく過ごせるの？

毎日毎日、早く家に帰りたくて．

毎日毎日、ネットや2次元に逃げて．

大げさだって言われる．

あんたは恵まれてる、って言われる．

日本のどこかで、

私と同い年くらいの子が自殺したって

ニュースを目にする度に思うんだ．

『ああ、あの子たちは、

命を捨てるほど辛い思いしたんだ』って．

どうしてもっと、人は人に優しくできないんだろう．

自分の価値観を押し付けて、他人を否定する人間が大嫌いだ．

誰かがヘラヘラ笑ってる間に、

誰かは深く傷ついている．

私は、女の子と仲良くするのが下手だ．

もし自分とまったく同じ性格の子がいたら、

なんて何度思っただろう．

辛い、苦しい、悲しい、寂しい．

誰も気付いてくれない．

醜くて、ひどく脆い感情はどこにもやり場がない．

お母さんも、先生も、同級生にも．

誰にも言えない、誰にも頼れない．

「何か辛いことがあるの？」

ある日、初めて会ったあなたに言われた．

「どうして？」

「悲しい顔をしてるから」

「悲しくなんか、」

「ねぇ、友達になってあげるよ」

あなたは優しく笑ってた．

わたしは泣いた．

そして知った．

世界は、誰かの優しさで変えられるかもしれないこと．

あなたが差し伸べてくれた手が、

わたしの小さな世界を救ってくれたこと．

あなたのほんの少しの勇気と、優しさで

救われる人がいる．

たったひとこと、「おはよう」、「また明日」、

それだけで安心感を得られる人がいる．

どうか、死にたいなんて願わないで．

あなたの人生では、あなたが主人公．

わたしが知ったこと、それは人の温かさだった．

――――画面の前のあなたへ．