「春季限定いちごタルト事件」について。

読書日記 小市民シリーズ 米澤穂信
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米澤穂信さんの小市民シリーズについに手を出してしまいました。
古典部も「いまさら〜」以外は読了済みなのでまた感想書こうと思っています。

あらすじ
小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。

狼と狐な少年少女の性癖隠遁道(というとなんかえっちぃ感じするけどそういうのではない。あくまで青春日常の謎ミステリ)。



感想
連作短編集なシリーズ。
正直受験シーズンで長編を読むのはキツイ。けどミステリが読みたい!流れのあるミステリが!
あぁ、連作短編集ってなんて素敵な響きなんだろう……。

米澤穂信さんは結構まだ初心者な私です。読み始めたのは2学期中盤くらいだったし『満願』『王とサーカス』も読んでないし。
古典部と『儚い羊〜』と小市民『秋季限定〜(上)』程度しか読んでない人間ですけどちょっと講釈たれてみます!

米沢さんの作風の独特なところって少しほろ苦いところだと思うんです。
私が今まで読んできた米沢さんの本は全部青春ミステリなんですね。
で、どんなものにしろ青春って名のつくものって爽やかなものじゃないですか。
青春といえば爽やかの代名詞のようなものですよねー。
それにプラスして恋愛、ミステリの織り混ざった青春モノの中には「爽やかで切ない」って書店の帯とかに付いてるのよく見ます。

けど米沢さんの本って「爽やか」だけじゃ足りないし、「切ない」じゃピントがあってないなって私は思うんです。

じゃあ何かって言ったらさっきも言ったほろ苦さなんですよね~。

あの独特な青春小説のくせにほろ苦いオチに癖になってしまうんです。

特に小市民は古典部よりもその度合いが多い。
「古典部よりも苦い」じゃないんです!

「古典部よりもほろ苦さが多い」なんです。

うーん日本語って難しい。

ただ事件を解決してッてだけじゃ終わらない終わらせないあの心にコーヒーのしみをこぼすような読後感。

うーん、やみつき。



閑話休題。
古典部を読んでいない人がいましたら古典部古典部いってごめんなさい。

ここで小市民のみのPRポイントを。

小市民の名物といえば小佐内さんとのスイーツ巡り。
「春季限定いちごタルト」以外のスイーツもたくさん登場します。
そのたびに私はよだれをすすってました。
もう美味しそうで美味しそうで…。

めぢゃくちゃケーキが食べたくなりました。
チョコ系でもチーズ系でも無いフルーツ系。でもショートケーキはダメで、上にゴロッゴロいちごの乗ったケーキ♡♡

そうじゃなくても何かが食べたくて結局家帰ってからめっちゃホットケーキツクリマシタ!

食テロ起こってる。

また、二人の克服しようとしてる性癖もいい味を出してるんですよね。
二人の過去が気になる!気になる!!

という訳で、「春季限定いちごタルト事件」読了。

おすすめですよ!

長文お付き合いありがとうございました。

春川


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