他意的カーネーション(かなり長めの雑談)
雑談 創作(風)最高ランク : 16 , 更新:
ハノリです!今日は母の日ですねぇ。
突然ですが、今回のブログは、今日あった出来事を物語形式にして書いてみました。出てくる名前とかはガチで本名と関係ないよ。
長いし駄文だけど、最後まで見てくれると嬉しいです!
それではどうぞ〜!
※最後にちょこっと話します。
今日は日曜日。せっかくの休みの日なのに、生憎の雨だ。
私は超・インドア少女な為、いつもは雨でも別に困ることはないのだが、今日は勝手が違う。
「沙依ちゃん!そろそろ出るから早く準備しなー!」
「あいあい」
今日は親戚二人、そして祖母に久しぶりに会う日なのだ。…彼女らのことが嫌い、という訳では全く無いのだが、今日は少し参った。今日が雨だから、そして試験前だからだ。
しかし、これはもう決まっていたこと。部屋のソファの上でダラダラとスマートフォンをいじっていた私は、のそりと立ち上がろうとした。
すると、
シュポ!
とLINEの通知音が響く。誰かから何らかのメッセージが届いたのか、はたまた待ち侘びていた友達からの返信が来たのか。そのどちらかだろうと思い、素早くアプリを開いた。
すると、そこに現れた画面は。
【母の日クーポンプレゼント! 10%引き!】
…ポイント確保の為に「友だち追加」をしていた、よく分からないところから届いた通知であった。
「………母の日ねぇ」
私は気怠げにLINEの通知を見やると、そのままTwitterへ移行しようとした。
母の日。日頃の母の苦労をねぎらい、母への感謝を表す日。アメリカでは以下のアン・ジャービスへの教会での追悼にさかのぼり、毎年5月の第2日曜日に祝い、日本もそれに倣っているが、その起源は世界中で様々であり日付も異なる…出典、ウィキペディア。
「母の日」という名称が有りながらも別に他の祝日のように学校が休みになる訳でもない。
私にとって、”存在は把握しているがあまり意識していない日”である母の日は、そこまで盛り上がりを見せるものではない。
―そしてここ数年は、私は母に何も贈り物を渡さないでいた。
別に母が嫌いなわけではない。…時々、殺したいと思える程の喧嘩を起こすこともあるが、今はそのことを考えないでおくとする。
昔は手紙やら、折り紙やら、絵やらを贈っていたのだ。だが、今の私は高校1年生である。流石に照れくさかった。
(いや…分かってる。これはただの言い訳だ…照れるとか以前にまず、金もないし面倒くさいぞ…)
自分の情けない思想に少し失望した。だが、これももう何年も続いていることだ。今年も同じような感じで、「今日は母の日か〜」と言いながらチラチラとこちらを伺ってくるであろう母の姿を思い浮かべながら、今日は一日肩身が狭そうだぞ、と思いつつ、再びのそりと立ち上がった。
「久しぶり〜!」
「涼子、沙依!こっちに車停めて〜!」
面倒見が良い三津佳おばさんと、オシャレでインスタ命の佑美おばさん、そして私よりも少し小さくなってしまったおばあちゃんと無事に合流した。
今年で82歳になるおばあちゃんは、年齢の割にはまだまだ元気そうで、そして数十歳若く見えるきれいな女性だ。今日はおばあちゃん…つまり、おばさん達と母の母である彼女に、「母の日ありがとう」を伝えに来たという訳だ。
…因みに、私が今日会いに行った意図が”そういうこと”であることを知ったのは昨夜である。我ながら鈍い。
(なるほど、花か。)
にこやかな笑顔で、花束をおばあちゃんに渡す母を見て、私は一人納得していた。
確かに、花なら香りや見た目を楽しめるし、贈り物には最適なのだ。どうして思いつかなかったのか。
(でも高いよなぁ…あんな大きい花束なんか絶対高くて買えないな。)
「沙依ちゃん」
振り返ると、にっと笑った三津佳おばさんが手招きした。
「ちょっとアソコ寄らない?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
私が連れられたのは、カラオケ(今日は昼食を食べた後カラオケへ行く予定だったのだ)の近くにある、何の変哲もない300均。
「私のオタ活グッズ(おばさんはドルオタらしい)と、佑美に頼まれたやつ買いに来てさ。」
「へぇ。」
「沙依ちゃんも何か欲しいのあった?」
「ううん、…特に。」
先に言っておくが、私は結構な陰キャであり、あまり人と―親戚でさえも―話すことは苦手なのだ。なので、不本意にも話し方がぶっきらぼうになることが多いのだが、分かってもらえているかが心配なところだ。
「じゃあ見よっか。」
「…あ」
店の入口に、それはあった。お手軽に買える値段、華やかな色合い、母がそれなりに喜んでくれそうなカーネーションの「花束」が。
「おー、良くない、それ?お母さんにあげたら?」
「…う、ん」
だが、その選択には少し迷いがあった。なぜなら、それは本物ではなく「作られた」花…造花だったからだ。
(綺麗なんだけどなぁ…喜んでくれるのか?これは。)
「安いし買お買お!ほら選んで〜」
「え」
おばさんは、私が完全にこれを買うと決めていると思っているらしい。私の後ろで、私が数種類の花束の中から選び終わるのを待っている。
待たせたら悪い…そう思った私は、慌ててそこにあった造花の中から、一番華やかで整っているものを選んだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「お会計、一緒でお願いします。」
「え、え」
おばさんはあろうことか、自分の買い物と私が自腹で買おうとした造花の花束、一緒にお会計を頼んだ。
(い、いや…後で払うし。)
「えと、330円?払うよ。」
「いやいい、いい!これくらい私が払うよ。安いしね。」
そういうことじゃ…と苦悩する私を置いて、おばさんはまたにっと笑いかけ、こう言った。
「じゃ。カラオケ行こうか!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
数時間後。カラオケで盛り上がっている隙を狙い、私は母に例の造花を渡すことにした。
「母さんその…これ。」
「え?」
渡すものが造花とはいえ、少し照れる。私はずいっと母に、330円の造花を差し出した。
「母の日。」
「え、私に?誰から?」
「私から。母さんに。」
「えーっ」
ちょっとびっくりした顔で私を見つめた。いや厳密に言うとおばさんのお金だしでも後で返すつもりで…とゴニョゴニョ小さな声で話す私に向けて、母はこう言ってくれた。
「ありがとう!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
カラオケが終わり、家に着いてから私はお風呂に入り、そしてその小綺麗なカーネーションの花束が居間に飾られていることに気付いた。少なくとも、「カバンの中に入れっぱなしにしていて存在を忘れていた」という扱いはされていないようだ。
だが、しかし。
私の中ではまだもう一つ心配事が残っていた。
(これはおばさんのお金で払われた物だし、やっぱり厳密には私からの贈り物とは言えない。すぐにおばさんにお金を払うべきだよな。…でも、それでもこれは、私からの贈り物というわけでは無いんじゃないか?)
こう私がごちゃごちゃと悩んでいるのは、「私がおばさんにお金を払ったとしても、その払うお金すらも私のものではない」ということが原因となる。
分かりやすく説明すると、私はおばあちゃん達と再会した時、おばあちゃんから2000円のお小遣いをもらっていたのだ。そして、お小遣いを貰う前の私の所持金は…驚異の、250円である。
そう、330円には足りない金額なのだ(いつもは勿論もっとお金を持っているが今月はGWにお金を使いすぎて…と言い訳をさせてもらう)。
祖母から貰った金を私が叔母に払い、叔母に買ってもらった物は祖母に買ってもらったものということになり、それが母に贈られた…
(実質、祖母から母への贈り物?それはもう子どもの日なんだよ。)
心のなかでツッコみながら、我ながらまた情けなくなった。
兎に角、金は多めに残しておくべきだ…今日学んだ一番の事は、恐らくこれだろうな。
そう思って、私は財布の中の2250円を苦笑いで見つめた。
以上です!
果たして、モヤモヤせず納得して花束を渡せる方法は存在したのでしょう?
さて、カラオケに行ったって話をしたけど、私まぁまぁ音痴なのよね…
最高で83点、シャルルでした!低めの声が歌いやすい。
ボカロ全然知らない親戚のまえでボカロ歌うの、なかなかハードだったけどねw
あ、そろそろ4000文字いくし今回はここまでかな!
皆さん!お金はいざという時の為にも残しておくように!緊急用じゃなくても、私みたいなモヤモヤする経験をすることになります!
そして、ゲームやってる皆さん、ゲームの石も!残しておきましょう!!推しのバースデーが近づいてるのに石が無くて泣いてる私のようにならないために!!!
うう、てんつか…石8000しか無いよ…
また次の投稿で!私は次の投稿までに、試験の成績もてんつかも手に入れてみせます…
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