東日本大震災手記＃2～恐怖と心配の間の子供たち～

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最高ランク : 13 , 更新： 2021/03/08 23:01:39

ちわ

サブタイトルが中二病っぽくなってしまった
漣です。

注
・かなりリアルな情景描写で書こうと思ってます。
・一部の人にとってはショックが大きい可能性が高いです。
・わんくっしょんも入れておきます。ここを読んでいるのに責められても
困ります。

前回↓
https://ulog.u.nosv.org/item/hi5ukidesse/1615183377
＃1です。
今日はこの続きですね

わ

ん

く

ーーー
その時、私の隣で男の子が泣き出した。

「お母さん！…怖いよぉ…」

私も泣きたかった。
でも泣いちゃいけないと思って、ずっとこらえていた。
私の目から涙があふれ出て落ちていく様を見つめて、茫然とした姉。
母たちの慌てる声と揺れは大きくなり、
揺れは次第に収まっていきました。

母がやってきて、私を抱き上げた時の安心感と男の子への心配。
あの男の子みたいに小さい子はまだいたらしく、
涙の大合唱が脳内に響く。
おさなかった私と姉には衝撃的だったと母が気付いたのか、
母の小さめの体で見れないようにされて、ずっと抱きしめられました。

ふと上を見ると、取れかかった天井。
壊れたドアのプレート。
外れたシャワーヘッド。
外れたカーテン。

これからどうやったら元に戻るかなんてわからない。

不安感で押しつぶされそうになって、また涙がこみあげてきて。
必死に泣くのをやめようと、耐えていたのをはっきりと覚えています。

ーーーーーー
ここまでです。

ではまた。