【小説】愛する人と、僕と君と

小説
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僕の結婚を、君は笑顔で祝ってくれた。その笑顔は、きっと本心からではなかったと思う。
どこか切なげで、それを覆い隠すように明るく笑っていた。
心がきゅっと締め付けられる。ごめんね…。僕は__僕は__。
君は僕を「愛してる」と。そう言ってくれた事がある。嬉しかった。
でも、違う。僕の「愛する人」は君じゃないんだ。
僕の愛する人は彼女で、君じゃなかった。
この政略結婚に愛なんてあるはずが無いのに。僕は彼女に愛を求めていた。
僕はそれでも彼女が大好きなんだ。

君は僕をじっと見つめていた。視線が痛い。
「ねぇ、君は今でも僕が好きなの?」
「当たり前。」
その返事に心から安堵する。嗚呼、よかった。
君は今も僕を愛してる。僕の愛する人は君じゃない___だけど。だけど。
少し、彼に近付く。小さな声で、囁いた。
「僕のおねがい、聞いてくれる?」
君は受け入れてくれた。君は僕を愛してくれた。
ごめんね、ごめんね、許してね。
僕はずるい、ずるいけど。君は僕を愛してくれるから。君の愛にすがらせて。
ごめんね、僕の愛する人。僕は、君を____




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こちらの診断メーカーのお題をお借りしました。

小説書くのたのちい。ほんとは長編にしたいけど四、五話書くと書けなくなる

もちきんぐ


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最近絵とくそみたいな小説しかあげてなくて草

もちきんぐ
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