めりー!くりすます!くるしみます!
小説 ネタ詰め最高ランク : 91 , 更新:
※ネタ詰めただけです
「…クリスマスなんて消えちまえ」
ソファの大部分を陣取りながらゲームの期間限定イベント―恐らくクリスマスイベント―を淡々と熟していく幼馴染が、はぁ、と溜息をつくように吐き出す。かと思えば途端にゲームを止め、膝に両肘を付き指を組み、それを口元へと運びこう続ける。
「クリスマスイコール恋人達の聖夜なんて考え残酷過ぎる」
「まあ確かにそんな感じの偏見はあるな」
「てかそもそもメリークリスマスのメリーってなんだよ」
そんなの知るかよ、という思いを表に出さず口の中で転がした俺は偉いと思う。だって言ったらこいつ絶対おこるし。
「クリスマスなんて一人で良いだろ畜生」
「…俺は、お前と居れて結構嬉しいけどな」
ほんの少し間を開けながら返せば、こいつは驚いたように勢い良くこっちへ顔を向け、唸るように「…恥ずかしいこというなよ」と言い耳を赤くするものだから、俺も少し小恥ずかしくなった。
そんな聖なる日の昼間である。ちなみに付き合ってない。
「まさかクリスマスまで残業とはねぇ…」
疲れ果てたような物言いで先輩は呟く。
嗚呼、そういえば先輩はここ1週間毎日が仕事尽くしだったな。それに今日は昼間この寒い中外回りと商談だったらしい。朝は綺麗に纏めてあった髪は、少しぼさぼさになっている。
流石に憐れに思い、俺は給湯室にある先輩と俺のマグを手に取り、紅茶を淹れる。やけに良い香りだなと思い茶葉の入った瓶のラベルを見れば、イタリアで作られたものらしい。そういえばクリスマス発祥の地ってイタリアだった気がする。記憶が曖昧だから違う気もするけど。
「先輩、お疲れ様です」
そう言いながらそっと先輩の机上にマグを置く。すると先輩はぱっと此方を向き「ありがとう」と礼を言う。薄めに塗られたファンデーションから覗くクマが痛々しい。
「あまり、寝ていないんですか?」
戸惑い気味に聞けば恥ずかし気にへへ、と笑う。この笑顔も何処か疲れが見受けられた。嗚呼、先輩の疲れをどうにか癒せないだろうか。そう思う束の間、無意識のうちにあの、と声を掛ける。
「ご飯食べに行き、ません、か…?」
言ってるうちに恥ずかしくなって、最後の方は声が小さく、言葉が突っかかった。俺の照れが伝染ったのか、食事を誘われたことからなのか分からないが、先輩もほんのり顔が赤く染まる。
「あ、無理なら、大丈夫、ですけど…」
どうですか?付け加えるように言った言葉に先輩ははっとして、嬉しそうに、はにかみながら頷いた。
とりあえず2つだけ。久しぶりで感覚忘れてる。
「膝に両肘を~」の下りが難しかった。ゲンドウポーズって言いたかったけど雰囲気ぶち壊しやんな
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