白群【企画参加もどき←】

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雨が止んだら、彼と別れようと思った。

窓の外では音もなく雫が降り注いでいる。恐らく、１時間もすれば直に止むだろう。その１時間で、彼が目覚めるかどうか、それがこの賭け。

ふわり、と隣で寝ている彼の頭を優しく撫でる。柔らかくて、手が埋まってしまいそうになった。少しだけ、撫でる力を強める。彼は笑顔になったけど、まだ夢の中のようだった。
せめて、それが悲しい夢ではありませんように。そんなことを祈りつつ、のんびりと身支度を始めた。白い、ノースリーブのワンピースに、上から薄い青のカーディガンを羽織る。この時期は、冷房が少し肌寒いから。
ほぼしていないに等しい薄化粧を整えて、鏡を覗き込む。写るのは、なんら変わりないいつもの自分。髪がちょっと伸びたくらい。いい加減切ろうかな、とか思うけど、結局面倒くさくなってそのままだ。いつものこと。とうとう腰まで伸びてしまったので、ゆるいサイドテールで纏めた。寝癖は見なかったフリ。だいたいコトの後に癖がつかない方がおかしいと思うんだけど。

「さてさて、と」
建付けの悪い窓をどうにか開けたら、向こうはすっきりと晴れていた。黒い雲は１つ残らず消え去り、真っ白い綿のような雲がふわふわと漂っている。
「うん、晴れたね」
布団の中で眠る彼の顔を何気なく見る。すると意図せず、仄かに暖かい液体が頬を伝ったことに気づいた。別れるって決めたのは私だけど、全く未練がないという訳でもないのだ。少なくとも３ヶ月は恋人だった人だ、そう簡単に好きじゃなくなれるはずもない。それでも覚悟はしたのだから。
勝手に一人で決断してしまったのは申し訳ないと思う。本当は、今はまだ、置いていくのが忍びないとも思う。
だから、最後に。
「ありがとう、だいすき」
触れた唇は包み込むような柔らかさで、それがまた私に感傷を与えたけど、もう振り返らなかった。

♬*゜*•.¸¸✿ ♬*゜*•.¸¸♪*•.¸¸✿ ♬*

あー文才が欲しい…

昨日、一行小説をどっちにしようか迷ってあちらを上げたのですが。

個人的にはこっちの方が好きなんだよね〜とか言ってみたり。

いや、これ、夏っぽいから季節感が悪いな〜とか思ったんですすみません(〃・д・) -д-))ﾍﾟｺﾘ←

そうだアンケートを取ろう！！

【アンケート】
昨日の一行小説と今日のどっちが好きですかー？？
ぜひコメ欄にてお伝えください…！

タイトル長いので昨日のと今日のでいいです←

人気だった方を本家にします…！

では(o・・o)/感想貰えると更にありがたいです…！めちゃくちゃディスってもいいからね！((